「HASSELBLAD 500C/M」は、単なる撮影機材を超えた、所有する喜びを与えてくれる中判カメラです。1970年の誕生から24年間、ほとんど変更を加えられることなく製造され続けたこの名機は、完成された機械式システムと Carl Zeiss レンズの描写力で多くのプロフェッショナルと写真愛好家を魅了し続けています。
程度の良し悪しに関わらず、当店では HASSELBLAD 500C/M の真の価値を理解した査定を行います。

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HASSELBLAD 500C/M 買取強化中のモデル


500C/M クローム仕上げ(1970-1994年)
参考買取価格: 30,000円〜
最も製造期間が長く、市場での流通量も多いスタンダードモデル。製造時期により巻き上げクランクやフォーカシングスクリーンの仕様が異なります。
500C/M ブラック仕上げ(1972年以降)
参考買取価格: 40,000円〜
1972年に追加発売された黒塗装モデル。クローム仕上げよりも希少性が高く、コンディションの良い個体は高額査定の対象となります。
500C/M Classic セット(1990年代)
参考買取価格: 70,000円〜
Planar CF 80mm f/2.8 レンズと A12 フィルムバックがセットになった販売パッケージ。元箱付きの完品は特に高評価です。
後期型 500C/M(1984年以降)
参考買取価格: 60,000円〜
巻き上げクランクが標準装備となり、ミノルタ製 Acute Matte スクリーンが採用された後期生産モデル。明るいファインダーが特徴です。
その他の関連商品も高価買取
- Carl Zeiss C / CF / CFE レンズ各種
- A12 / A16 / A24 フィルムバック
- プリズムファインダー(PME / PME3 / PME5)
- 元箱・取扱説明書・付属品一式
・ファインダーが曇っている
・ミラーのモルトが劣化している
・シャッター速度に不安がある
・フィルムバックの動作が分からない

HASSELBLAD 500C/M のような名機は、「実用品」としてだけでなく「コレクターズアイテム」としての需要もあります。製造時期による微妙な違いや、レンズのシリーズ区分、フィルムバックの世代といった細かな違いが、買取価格に大きく影響します。
当店のスタッフは、こうしたマニアックな価値を理解しているため、見落とされがちなプレミア要素も正しく評価します。中判カメラ市場の動向を常に把握し、国内外の販売ルートを持つ専門店だからこそ、一般買取店では実現できない高額査定が可能です。

HASSELBLAD 500C/M とは


HASSELBLAD 500C/M は、1970年に Victor Hasselblad AB が発売した中判一眼レフカメラです。前身となる 500C(1957年発売)の改良版として誕生し、1994年まで24年間にわたり製造され続けた Vシステムの中核モデルです。
開発の背景と技術的革新
500C/M の「M」は「Modified(改良型)」を意味します。前モデル 500C からの最大の進化点は、フォーカシングスクリーンをユーザー自身が工具なしで交換できるようになったことです。それまでは技術者に依頼する必要があり、手間とコストがかかっていました。
HASSELBLAD が採用したレンズシャッター方式は、発売当初は疑問視されることもありました。35mm 一眼レフではフォーカルプレーンシャッターが主流だった時代、レンズごとにシャッター機構を内蔵する設計は一見非効率に思えたからです。しかし、この決断は結果的に正解でした。レンズシャッターは全速度でストロボ同調が可能であり、スタジオ撮影での優位性は絶対的でした。
モジュラーシステムの完成形
500C/M の真価は、その徹底したモジュラー設計にあります。レンズ、フィルムバック、ファインダー、巻き上げクランクのすべてが交換可能で、撮影中でも自由に組み合わせを変更できます。
特筆すべきは、フィルムバックの交換システムです。ダークスライド(遮光板)を挿入すると、シャッターがロックされると同時にフィルムバックの取り外しが可能になります。逆にダークスライドを抜くと、フィルムバックがボディに固定され、誤操作を防ぐ仕組みが働きます。こうした細部の配慮が、プロフェッショナルの信頼を勝ち得た理由です。
宇宙から地上まで
HASSELBLAD と宇宙の関係は有名です。1962年、宇宙飛行士ウォルター・シラーが 500C を Mercury ロケットに持ち込み、初めて宇宙空間を鮮明に記録しました。その後の Apollo 計画でも、改良された Hasselblad カメラが月面撮影に使用されました。
しかし 500C/M の真の舞台は、地上のスタジオやロケ現場でした。Annie Leibovitz、Richard Avedon、Irving Penn、Diane Arbus といった写真史に名を刻む巨匠たちが、このカメラで数々の名作を生み出しました。Hollywood の黄金時代を記録した Sid Avery は、Audrey Hepburn、James Dean、Elizabeth Taylor を 500C で撮影しています。
6×6 正方形フォーマットの魅力
500C/M が採用する 6×6cm の正方形フォーマットは、当初は制約と見られることもありました。しかし、多くの写真家はこの構図を愛するようになります。縦横を気にせず構図を考えられる自由さ、後からトリミングする際の柔軟性、そして何より、正方形という形が持つ視覚的な安定感が魅力でした。
120フィルムで12枚、220フィルムで24枚の撮影が可能です。35mm フィルムの24〜36枚と比べると少なく感じるかもしれませんが、中判フィルムの面積は 35mm の約4倍。解像度と階調表現において、圧倒的な優位性を持っていました。

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40年以上変わらぬ互換性
500C/M の最大の強みは、HASSELBLAD Vシステム全体での高い互換性です。1957年の 500C から2006年の最終モデルまで、約50年間にわたり、レンズやフィルムバック、ファインダーの多くが相互に使用できます。
これは単なる利便性ではありません。現在でも 500C/M にデジタルバックを装着してプロの現場で使用するケースがあります。フィルムとデジタルを同じボディで使い分けられるハイブリッド運用は、HASSELBLAD ならではの特権です。


Carl Zeiss レンズの描写力
500C/M と組み合わせる Carl Zeiss 製レンズは、今なお中判レンズの頂点として評価されています。標準レンズの Planar 80mm f/2.8 は、シャープネスとコントラスト、階調表現のバランスが絶妙です。
Distagon 50mm f/4 は歪曲の少ない広角レンズとして、Sonnar 150mm f/4 は柔らかなボケを生む中望遠として、それぞれ確固たる地位を築いています。これらのレンズは、単に古いだけではありません。現代のデジタルレンズとは異なる、フィルム時代の光学設計思想が詰まっています。
フィルム写真再評価の波
デジタル全盛の時代だからこそ、フィルム写真の本質的な魅力が再発見されています。一枚一枚を慎重に撮影する行為そのものが、写真への向き合い方を変えます。
500C/M は、その中でも特別な存在です。ウエストレベルファインダーから覗く左右反転の世界、「バコッ」という重厚なシャッター音、手動で巻き上げるフィルムの感触。これらすべてが、撮影を儀式のような体験に変えます。
プロ機としての耐久性
500C/M は単なる精密機械ではなく、過酷な現場に耐えるプロ機材として設計されています。ボディはニッケル合金の削り出しで、落下や衝撃に対する耐性が極めて高く設計されています。
適切にメンテナンスされた 500C/M は、50年以上経過した現在でも現役で動作します。機械式カメラの信頼性は、電子カメラにはない強みです。バッテリー不要(露出計なしの場合)で、極寒や高温といった過酷な環境でも動作します。
コレクターズアイテムとしての価値
製造時期により、500C/M には細かなバリエーションが存在します。初期型と後期型では巻き上げクランクの形状が異なり、フォーカシングスクリーンも世代により変化しています。クローム仕上げとブラック仕上げでは、希少性が大きく異なります。
こうした細部の違いを理解しているコレクターにとって、状態の良い特定年代の 500C/M は、高額でも入手したい対象です。
フィルムバック・レンズの重要性
システムカメラとしての拡張性
500C/M は、ボディ単体ではなく「システム」として完成するカメラです。フィルムバック、レンズ、ファインダーの組み合わせにより、無限の撮影スタイルに対応します。
フィルムバックの種類:
- A12: 120フィルムで12枚撮影(6×6cm)
- A16: 120フィルムで16枚撮影(6×4.5cm)
- A24: 220フィルムで24枚撮影(6×6cm)
- Polaroid バック: インスタントフィルム対応
- 70mm バック: 長尺フィルム対応
撮影中にフィルムの種類を変えたければ、バックを交換するだけです。カラーネガとモノクロ、あるいは異なる感度のフィルムを瞬時に切り替えられる柔軟性は、デジタルカメラの ISO 変更以上の意味を持ちます。
レンズラインナップの豊富さ
HASSELBLAD Vシステムには、Carl Zeiss 製レンズを中心に、広範なレンズラインナップが用意されています。
- 超広角: Distagon 40mm f/4
- 広角: Distagon 50mm f/4 / 60mm f/3.5
- 標準: Planar 80mm f/2.8(最も普及)
- 中望遠: Sonnar 150mm f/4 / Planar 150mm f/4
- 望遠: Sonnar 250mm f/5.6
レンズの世代も重要です。C レンズ(Compur シャッター)、CF レンズ(Prontor シャッター + T*コーティング)、CFE レンズ(電子制御対応)と進化しており、後期モデルほど高額で取引されます。
ボディとレンズ、フィルムバックがセットで揃っている場合、査定額は大幅に上昇します。特に、元箱や取扱説明書が揃った「完品」は、コレクター需要が非常に高くなります。
高額査定につながるポイント

当店の査定では、以下の要素を総合的に評価いたします。
モデル・製造時期による基本価値
- クローム仕上げ vs ブラック仕上げ: ブラックモデルは希少性が高い
- 巻き上げクランクの仕様: 後期型は標準装備
- シリアルナンバーによる製造年判定: 初期型・後期型で評価が異なる
- フォーカシングスクリーンの世代: Acute Matte 搭載モデルは高評価
光学系の状態
- フォーカシングスクリーンの明るさとカビ: 曇りやカビは減額要因
- ミラーの状態: 銀蒸着の劣化や曇りの有無
- ファインダーの視認性: ウエストレベル/プリズムの状態
- レンズ内部: カビ・曇り・バルサム切れの有無
機構部の動作
- シャッター幕の動作: 全速度での正確な動作
- ミラー動作: 跳ね上がり後のロック不良がないか
- フィルム巻き上げ: スムーズな巻き上げとカウンター動作
- レンズシャッター: 各速度での正確な動作(レンズ側)
- 絞り羽根: 絞りの開閉動作と油染みの有無
フィルムバックの状態
- ダークスライドの動作: 正常な挿抜とロック機能
- フィルム送り機構: 120/220 切り替えと自動停止
- シリアルナンバー一致: バック本体とインサートの番号が一致しているか
- 裏蓋のパッキン: 遮光性能の維持
外観・コンディション
- ボディの塗装: クロームメッキの剥がれやブラック塗装の状態
- モルト材: ミラーボックス内部のモルト劣化
- 貼り革: シボ革の剥がれや縮みの有無
- 外装の打痕・傷: 使用感の程度
付属品の有無
- 元箱: オリジナルボックスは大幅なプラス査定
- 取扱説明書: 日本語版/英語版いずれも評価対象
- ストラップ: 純正ストラップの有無
- レンズフード・キャップ: Carl Zeiss 純正品は高評価
- その他アクセサリー: プリズムファインダー、追加フィルムバック等

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査定金額が気に入らなければ既読スルーでOK。
お客様のペースでじっくりご検討ください。

フォームから必要事項を入力するだけ!
メール査定フォームへ →画像を送るだけで簡単に査定できます!
LINE査定を始める →査定額が下がる要因
以下のような状態でも買取可能です。むしろ、こうした状態だからこそ専門店での査定が重要です。
❌ フォーカシングスクリーンの曇り・カビ
→ スクリーン交換で対応可能なため、買取可能
❌ ミラーボックス内のモルト劣化
→ 遮光性能に影響しますが、張り替えで修復できます
❌ シャッター速度の不正確さ
→ 長期保管品によくある症状。オーバーホールで改善可能
❌ フィルムバックの動作不良
→ バック単体での修理も可能です
❌ レンズ内部のカビ・曇り
→ Carl Zeiss レンズは清掃・研磨の価値があります
❌ 外装の塗装剥がれ・打痕
→ 外観より光学・機構の状態を重視します
❌ 貼り革の剥がれや縮み
→ 張り替え可能なため、大幅減額にはなりません
❌ 元箱・説明書の欠品
→ 本体の状態が良好であれば十分な価値があります
重要: 上記のような状態でも買取可能です。HASSELBLAD 500C/M は機械式カメラであり、適切なメンテナンスにより復活できるケースが多くあります。フィルムカメラ愛好家の需要は根強く、故障していても十分な価値があります。まずはお気軽にご相談ください。
よくあるご質問
Q: 動作確認ができていないのですが、買取可能ですか?
A: はい、可能です。当店では動作未確認の状態でも買取いたします。査定時に動作確認を行い、状態に応じた適正価格を提示いたします。
Q: 箱や説明書がないのですが、査定額に影響しますか?
A: 付属品の有無は査定額に影響しますが、本体の状態が良好であれば十分な価値があります。付属品なしでも他店より高額買取できるケースが多いため、まずはご相談ください。
Q: 他店で「買取不可」と言われたのですが…
A: 一般的な買取店では価値を判断できないカメラでも、専門店である当店なら買取可能な場合が多くあります。「古すぎる」「壊れている」と言われたカメラでも、ぜひ一度査定させてください。
Q: 査定だけでもいいですか?
A: もちろんです。「手元に置いておくか売却するか迷っている」という方も大歓迎です。現在の市場価値を知ることで、今後の判断材料にしていただけます。査定料、キャンセル料は一切かかりません。
Q: 1台だけでも買取してもらえますか?
A: はい、1台からでも喜んで買取させていただきます。「これだけのために来てもらうのは申し訳ない」とお考えの必要はありません。大切なカメラを適正価格で買取いたします。
Q: 急いで現金化したいのですが、どのくらいで対応できますか?
A: 店頭買取なら最短30分で現金化可能です。出張買取も東京23区内なら即日対応できる場合があります。高額商品のため、事前にお電話でご予約いただくとスムーズです。
Q: レンズのカビがあるのですが、買取できますか?
A: Carl Zeiss レンズにカビがある場合でも買取可能です。カビの程度によって査定額は変動しますが、HASSELBLAD 用 Zeiss レンズは清掃・研磨の価値があるため、一定の評価が可能です。
Q: フィルムバックのシリアルナンバーが本体と一致していないのですが?
A: フィルムバックとインサートの番号が一致していない場合、査定額は若干下がりますが、買取は可能です。Vシステムの互換性により、組み合わせ使用でも実用上の問題はほとんどありません。
Q: 製造年がわからないのですが、査定に影響しますか?
A: シリアルナンバーから製造年を特定できます。製造時期によって査定額が変わる場合もありますが、当店で正確に判別いたしますのでご安心ください。
Q: 買取価格の目安を教えてください
A: HASSELBLAD 500C/M の買取価格は、状態により50,000円〜300,000円程度となります。正確な金額は実物を拝見してからの判断となりますが、お写真をお送りいただければより詳しい概算をお伝えできます。
Q: 500C と 500C/M の違いは何ですか?買取価格は変わりますか?
A: 500C/M は 500C の改良型で、フォーカシングスクリーンがユーザー交換可能になった点が主な違いです。500C/M の方が製造台数が多く市場流通も多いため、同程度の状態であれば 500C の方がやや高額となるケースもあります。
Q: レンズは一緒に売却できますか?
A: もちろん可能です。Carl Zeiss 製 C / CF / CFE レンズも専門知識を持って高価買取しております。ボディとレンズをセットでお売りいただくと、査定額アップの可能性が高まります。

