中古市場で根強い人気を誇るCONTAX G2。1996年の発売当時を上回る評価を受けているモデルも存在し、ブラック仕上げの限定版は特に高騰しています。
初代G1の弱点を徹底的に改善し、「AFレンジファインダーの完成形」として完成したG2は、1/6000秒の高速シャッター、ハイブリッドAF、秒4コマ連写という、プロの現場でも通用する性能を獲得しました。William Egglestonをはじめとする著名写真家が実際に使用し、その信頼性を証明したことで、単なる「G1の改良版」を超えた独自の地位を確立しています。
チタン外装の精悍なボディに、Carl Zeiss光学の真髄を注ぎ込んだ7本のレンズ群。そして世界初のレンジファインダー用ズームレンズ35-70mm Vario-Sonnarまで使用可能な拡張性。これらすべてが、G2を「妥協したくない写真家のための道具」へと昇華させています。
当店では、チタンシルバーからブラック限定版まで、状態を問わず専門的な知識に基づいて適正価格で買取いたします。「液晶が薄い」「AF音が大きい」「フォーカスリングが渋い」といった症状でも、まずはお気軽にご相談ください。

「あ、意外と高く売れそう!」
コンタックスG2査定で、まずそう思ってもらうのが当店の目標です!
CONTAX(コンタックス)G2 買取強化中のモデル・バリエーション
G2 チタンシルバー(標準仕上げ) 参考買取価格: 20,000円〜
1996年の発売当初から製造された標準モデル。シャンパンゴールドに近いチタンシルバー仕上げで、G1と同じ伝統的な外観を継承しています。すべてのGマウントレンズ7本(16/21/28/35/45/90mm + 35-70mm Vario-Sonnar)に対応し、システムとしての完成度はG1を大きく上回ります。アクティブ赤外線AFとパッシブ位相差AFのハイブリッド方式により、低輝度・低コントラスト被写体でもG1より確実にピントを合わせます。中古市場で最も流通量が多く、10〜25万円程度で取引されることが一般的です。
G2 ブラック仕上げ(限定版) 参考買取価格: 40,000円〜
1997年に1000セット限定で発売された特別仕様。28mm・45mm・90mmのブラックレンズ、TLA200フラッシュとセット販売されました。ボディだけでなくレンズまでブラック塗装された統一感のある外観は、コレクター需要が極めて高く、完品セットであれば50万円を超える取引も確認されています。単体ボディでも、チタンシルバー版の2〜3倍の価格で流通します。塗装の剥がれや真鍮露出は減額要因ですが、それでも高額買取の対象です。
G2D(データバック付きモデル) 参考買取価格: 20,000円〜
裏蓋にGD-2データバックを装着したモデル。撮影情報(日時・露出データ・シャッター速度・絞り値)をコマ間またはフィルム最初の2コマに記録できます。インターバルタイマー機能も搭載し、タイムラプス撮影にも対応。プロの現場で活用されたモデルが多く、使用感のある個体が大半です。データバック自体は後付け可能なため、標準G2との価格差は1〜2万円程度です。
その他の対応レンズ・アクセサリー
Carl Zeiss Gマウントレンズ(G2対応全7本)
- Hologon T* 16mm f/8(専用ファインダー付属)
- Biogon T* 21mm f/2.8(専用ファインダー付属)
- Biogon T* 28mm f/2.8
- Planar T* 35mm f/2
- Planar T* 45mm f/2
- Vario-Sonnar T* 35-70mm f/3.5-5.6(G2専用・G1非対応)
- Sonnar T* 90mm f/2.8
純正アクセサリー
- データバックGD-2(撮影情報記録・インターバルタイマー)
- TLA140 / TLA200フラッシュ
- 元箱・取扱説明書・保証書
レンズやアクセサリーも合わせてお売りいただくことで、査定額アップの可能性が高まります。特に35-70mmズームレンズはG2専用の希少品で、高額査定の対象です。

「査定額の理由、ちゃんと説明します!」
コンタックスG2を大事にしてた人ほど、納得して売ってほしい
・遺品整理や生前整理で大判カメラを売却したい
・他店の査定金額が安くてガッカリ
・専門店の査定金額を確かめたい
・梱包が面倒だから、出張買取を検討している

Gマウントレンズは2010年代以降のミラーレスカメラブームにより、デジタル転用の需要が急増しています。Techart GA-3のようなAF対応アダプターの登場で、Sony α7シリーズでもオートフォーカス撮影が可能になり、レンズ単体の市場価値も上昇傾向にあります。
CONTAXコンタックスG2とは – G1の弱点を克服したプロ仕様の完成形


1996年、KyoceraはG1ユーザーからのフィードバックを徹底的に反映し、CONTAX G2を送り出しました。「AF速度が遅い」「マニュアルフォーカスが使いにくい」「連写性能が不足」──これらG1の弱点をすべて改善し、プロフェッショナルの要求にも応えられる性能へと進化させたのです。
アクティブIR AF搭載 – ハイブリッド方式による確実なピント
G1はパッシブ位相差AFのみでしたが、G2はこれに赤外線アクティブAFを追加しました。パッシブ方式で高精度な測距を行い、それが困難な状況では赤外線で距離を測定する二段構えのシステムです。
これにより、薄暗いバーや夕暮れの街角、コントラストの低い壁面といった、G1が苦手とした被写体でも確実にピントが合います。また、連続AF(C-AF)モードが追加され、動く被写体を追従しながらの撮影も可能になりました。


1/6000秒シャッター – 明るいレンズを開放で使える
G1の最高シャッター速度1/2000秒に対し、G2は絞り優先モードで1/6000秒を実現しました。これは、Planar 45mm f/2やBiogon 28mm f/2.8といった明るいレンズを、真昼の屋外でも開放から使用できることを意味します。
浅い被写界深度を活かしたポートレートや、開放のボケ味を重視するスナップ撮影において、この高速シャッターは決定的な優位性をもたらします。
秒4コマ連写 – 決定的瞬間を逃さない
G1の秒2コマに対し、G2は秒4コマの連写速度を獲得しました。レンジファインダーカメラとしては異例の高速連写で、ストリート撮影での一瞬の表情変化、動きのある被写体の決定的瞬間を捉える確率が大幅に向上しました。
フィルムの巻き上げモーターも強化され、36枚撮りフィルムを約9秒で撮り切る性能は、当時のプロ用一眼レフに匹敵します。


マニュアルフォーカス操作性の向上
G1ではトップパネル右側のダイヤルでMFを行っていましたが、G2ではレンズマウント前面に独立したフォーカスリングを配置しました。この変更により、右手でカメラを構えたまま、左手の親指でスムーズにフォーカス調整が可能になりました。
伝統的なレンジファインダーカメラ(Leica M、Contax IIa等)のフォーカスリング位置を踏襲した設計で、MF派の写真家からも高い評価を得ています。
35-70mm Vario-Sonnar – 世界初のRF用ズーム
2000年、Gシステム最後のレンズとして35-70mm f/3.5-5.6 Vario-Sonnarが発売されました。レンジファインダーカメラ用のAFズームレンズは世界初の試みで、G2専用設計(G1は7接点に対しG2は電子接点が追加されているため非対応)です。
ズーム全域で高い解像力を維持し、旅行や報道撮影での利便性を大幅に向上させました。希少性が高く、中古市場では高値で取引されています。
CONTAXコンタックスG2が高価買取される理由

William Eggleston、Luc Delahaye – プロ写真家の信頼
カラー写真の先駆者William Egglestonは、晩年にG2を愛用していたことが複数のドキュメンタリーで確認されています。彼が使用したカメラには、Leica M6、Canon VT、Mamiya 6×9など錚々たる名機が並びますが、その中にG2も含まれていました。
報道写真家Luc Delahayeも、写真集『Winterreise』の一部をG2で撮影したことで知られています。「静かなシャッター」「コンパクトな機動性」「Carl Zeissレンズの描写力」という三つの要素が、ドキュメンタリー撮影に最適だったと語っています。
こうしたプロフェッショナルの使用実績が、G2を単なる「高級コンパクト」ではなく、「プロ機材としても通用するカメラ」という地位に押し上げました。
G1との価格差 – 機能差を反映した市場評価
発売当時の定価は、G1が143,000円、G2が163,000円と、わずか2万円の差でした。しかし中古市場では、G2はG1の2〜4倍の価格で取引されています。
- G1ボディ: 1〜7万円
- G2ボディ: 3〜15万円以上
- G2ブラック限定版: 20万円以上(レンズ込みセット)
この価格差は、単なる「新しさ」ではなく、実用性能の明確な向上を市場が評価している証拠です。AF性能、シャッター速度、連写性能、操作性──すべての面でG2はG1を上回り、「妥協したくない層」からの需要を集めています。
ブラック仕上げの希少性 – コレクター需要
G1はチタンシルバーのみでしたが、G2はブラック仕上げが限定生産されました。1997年の1000セット限定販売に加え、後に単体ボディや一部レンズのブラック版も少量生産されましたが、総数は極めて少数です。
ブラック塗装は経年で真鍮下地が露出する「ブラス」が発生しますが、これがヴィンテージカメラの風格として評価されることもあります。完品美品であれば、チタンシルバー版の2〜3倍の価格で取引されます。
なぜ一般買取店ではG2が安く査定されるのか

専門知識不足 – ブラック版の希少性を見落とす
一般買取店では、「G2」という機種名だけで画一的な基準価格を適用します。しかしブラック限定版は、シリアルナンバーの特定範囲やレンズのブラック塗装で判別する必要があり、専門知識がなければ見逃されます。
結果として、20万円以上の価値があるブラック版が、数万円で査定されるケースが実際に発生しています。
故障リスクの過大評価 – 電子カメラへの偏見
G2は電子制御カメラのため、「古い電子機器は壊れやすい」という先入観で、状態に関わらず低評価されることがあります。しかし実際には、適切に保管されていたG2は30年経過しても正常動作する個体が多く、修理技術も確立されています。
当店では提携修理工房のネットワークを持ち、修理後の販売も視野に入れた査定が可能です。そのため、液晶薄れやAF不調があっても適正な買取価格を提示できます。
海外市場の無視 – グローバル相場との乖離
G2は欧米市場で特に人気が高く、eBayでは美品が2,500〜3,500ドル、ブラック版は4,000〜6,000ドルで落札されています。しかし国内のみで販売する買取店は、この海外需要を考慮しません。
当店は海外市場への販路も確保しているため、グローバルな相場に基づいた査定が可能です。

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高額査定につながるポイント

当店の査定では、以下の要素を総合的に評価いたします。
モデルによる基本価値
チタンシルバー(標準版)
最も流通量が多いモデルですが、状態次第で数万円〜20万円の幅があります。データバック有無、製造年代、外観状態を細かく評価します。
ブラック仕上げ(限定版)
シリアルナンバー、レンズのブラック塗装の有無を確認します。完品セットであれば、チタン版の3〜4倍の査定額となります。塗装剥がれがあっても、ブラック版としての価値は残ります。
オートフォーカス動作
ハイブリッドAFの確認
パッシブAFとアクティブIR AFの両方が正常に動作するかをテストします。アクティブAFランプ(ボディ前面の赤外線発光部)が点灯するか、暗所でのAF動作を確認します。
スクリュードライブ機構
レンズとボディの接点にあるピンが、正常に突き出し・引っ込みするかをチェックします。ピン
の曲がりや固着は修理可能なため、買取は可能です。
シャッター動作
全速度での動作確認
16秒〜1/6000秒まで、すべてのシャッター速度で正常に切れるかを確認します。特に1/6000秒の高速シャッターは電子制御のため、経年劣化で精度が落ちることがあります。
露出計・測光システム
中央重点測光の精度
G2の測光方式は中央重点で、適正露出が得られるかをテストします。±1段程度のズレであれば補正可能な範囲ですが、大きくずれている場合は調整が必要です。
電子系統
液晶表示
トップパネルとファインダー内のLCD表示を確認します。G2もG1同様に液晶にじみ(液漏れ)が発生しやすいですが、表示が読み取れる程度であれば実用上問題ありません。完全に表示不能な場合のみ、やや減額となります。
フォーカスダイヤル
前面のマニュアルフォーカスリングが、適度な抵抗感でスムーズに回転するかを確認します。渋すぎる、またはガタつきがある場合は、内部の摩耗が考えられます。
外観・コンディション
チタン外装
ブラック版は塗装剥がれによる真鍮露出を確認します。チタンシルバー版は、真鍮下地の露出具合を評価します。
グリップのゴム
右手側のゴムグリップが劣化してベタつきを起こしている場合があります。これは清掃または交換可能な部品ですので、大きな問題ではありません。
付属品の有無
元箱・取扱説明書
完品で揃っている場合、買取価格が2〜3万円アップする可能性があります。特にブラック限定版の元箱は希少性が高く、高評価の対象です。
TLA200フラッシュ
G2専用フラッシュが付属している場合、プラス査定となります。TLA140(G1用)も使用可能ですが、TLA200の方が評価は高めです。
査定額が下がる要因
以下のような状態でも買取可能ですが、程度に応じて査定額が変動します。
❌ アクティブAF(赤外線)が不作動
パッシブAFのみでも撮影は可能ですが、G2の最大の特徴であるハイブリッドAFが使えないため、減額となります。修理可能な範囲であれば、修理コストを考慮した適正価格で買取いたします。
❌ シャッターが1/6000秒で切れない
高速シャッターの故障は電子制御系の問題が考えられます。修理が困難な場合は減額となりますが、1/4000秒まで動作すれば実用範囲内として評価します。
❌ フォーカスリングが固着または破損
前面のMFリングが動かない、またはガタつきがある場合は減額となります。ただしAFは別機構のため、AF撮影には影響しません。
❌ ブラック塗装の大幅な剥離(ブラック版)
ブラック限定版で、塗装が50%以上剥がれている場合は減額となります。ただし「ブラック版である」という希少性は残るため、チタン版より高額査定となることが多いです。
❌ 水没・浸水の痕跡
内部に錆や水染みが見られる場合、電子回路の故障リスクが高いため、大幅減額となります。ただし完全に乾燥し、動作に問題がなければ、減額幅は小さくなります。
重要: 上記のような状態でも買取可能です。CONTAX G2は電子カメラのため経年劣化が避けられませんが、Carl Zeissレンズの価値、プロ機材としての需要、海外市場での人気を考慮し、適正な買取価格を提示いたします。「故障しているから価値がない」とは考えず、まずはお気軽にご相談ください。
よくあるご質問
Q: G1とG2、どちらを手放すか迷っています
A: 両方お持ちであれば、用途に応じて判断されることをお勧めします。日常スナップ・軽量重視ならG1、風景・ポートレート・AF精度重視ならG2という使い分けが一般的です。どちらか一方を手放す場合、G2の方が2倍程度高く売れますので、資金的にはG2売却が有利です。
Q: ブラック版かどうか、どうやって見分けられますか?
A: ボディの仕上げが黒色であれば、ブラック版です。レンズも黒塗装されている場合は、限定セットの可能性が高いです。シリアルナンバーからも判別可能ですので、査定時にお伝えいただければ確認いたします。
Q: 35-70mmズームレンズも買取対象ですか?
A: はい、Vario-Sonnar 35-70mm f/3.5-5.6はG2専用レンズとして高い需要があります。単体でも3万円〜の価値があり、ボディとセットでお売りいただくと、査定額アップの可能性が高まります。
Q: G2の液晶にじみは修理できますか?
A: 液晶の交換修理は技術的に可能ですが、部品入手が困難なため、費用対効果を考えると現状のまま使用することをお勧めします。表示が読み取れる程度であれば、実用上問題なく、買取価格への影響も限定的です。
Q: 海外オークションで売った方が高値がつくのでは?
A: eBayなどの海外オークションでは、確かに高値落札の可能性があります。特に欧米ではG2の需要が高く、美品であれば1,500〜3,000ドル、ブラック版は2,000〜4,000ドルがつくこともあります。しかし手数料(約10〜13%)、国際送料、関税トラブル、言語の壁、返品リスクなどを考えると、必ずしも得とは限りません。即金で安心して売却したい方には、専門店での買取をお勧めします。
Q: G1用のレンズはG2でも使えますか?
A: はい、16/21/28/35/45/90mmの6本はG1・G2両方で使用可能です。ただし35-70mm Vario-SonnarはG2専用で、G1では使用できません(電子接点の数が異なるため)。
Q: データバックGD-2は後から取り付けられますか?
A: はい、GD-2は後付け可能です。G2ボディにGD-2を装着すれば、G2Dと同じ機能が使えます。ただし中古市場でのGD-2単体の流通は少なく、5〜8万円程度で取引されています。
Q: 動作確認ができていないのですが、買取可能ですか?
A: はい、可能です。当店では動作未確認の状態でも買取いたします。査定時に動作確認を行い、状態に応じた適正価格を提示いたします。長期保管されていたG2でも、電池を入れ替えることで動作することが多いため、諦めずにご相談ください。
Q: 箱や説明書がないのですが、査定額に影響しますか?
A: 付属品の有無は査定額に影響しますが、本体の状態が良好であれば十分な価値があります。G2の元箱は希少性が高いため、完品であれば2〜3万円のプラス査定となりますが、なくても本体価値は変わりません。
Q: 他店で「G1で十分、G2は高すぎる」と言われたのですが…
A: 確かにG1で十分という層も存在しますが、「妥協したくない層」はG2を選びます。AF性能、シャッター速度、連写性能、操作性──すべての面でG2はG1を上回り、プロの現場でも通用する性能を持っています。市場がこの差を正しく評価しているからこそ、G2はG1の2〜4倍の価格で取引されているのです。

