アンリ・カルティエ=ブレッソンやウィリアム・エグルストンといった写真界の巨匠たちが愛した伝統的なレンジファインダーカメラ。その「静かな撮影」「コンパクトな機動性」という魅力を受け継ぎながら、オートフォーカスという現代的な利便性を融合させた唯一の存在、それがCONTAXコンタックス G1です。
1994年にKyoceraが世に送り出したこのカメラは、「AFレンジファインダー」という他に類を見ない機構により、レンジファインダーの哲学とテクノロジーの進化を同時に体現しました。Carl Zeissが設計した光学系は、フィルムカメラ史上屈指の解像力を誇り、特に標準レンズとなる45mm f/2 Planarは「35mmフィルム用レンズで最も鋭い」と評される伝説的な存在です。
チタン外装の堅牢なボディ、パッシブ位相差AFによる正確なピント合わせ、そして何より「Carl Zeissの描写をオートで楽しめる」という贅沢。後継機G2の影に隠れがちながら、コンパクトさと使い勝手ではG1を好む愛用者も少なくありません。

「あ、意外と高く売れそう!」
CONTAX(コンタックス)G1査定で、まずそう思ってもらうのが当店の目標です!
当店では、初期型のシルバーラベルから後期のグリーンラベル(ROM改造済)まで、状態を問わず専門的な知識に基づいて適正価格で買取いたします。「液晶にじみがある」「AFが時々迷う」「電池室に腐食がある」といった症状でも、まずはお気軽にご相談ください。
CONTAX(コンタックス)G1 買取強化中のモデル・バリエーション
G1 シルバーラベル(初期型) 参考買取価格: 10,000円〜
1994年の発売当初から1996年頃まで製造された初期モデル。フィルム室内のシールが銀色で、16mm・28mm・45mm・90mmの4本のレンズのみに対応します。後から追加された21mm Biogonおよび35mm Planarは、ROM改造なしでは使用できません。AFは純粋なパッシブ方式のみで、低輝度や低コントラスト被写体では迷うことがありますが、それがG1特有の「ゆったりした撮影リズム」を生み出しています。コンパクトさではG2を上回り、日常のスナップ撮影に適しています。
G1 グリーンラベル(ROM改造済) 参考買取価格: 15,000円〜
フィルム室内に緑色のシールが貼られた後期型、またはメーカーによるROM改造が施された個体です。21mm f/2.8 Biogonと35mm f/2 Planarが使用可能になり、レンズラインナップの幅が大きく広がります。この2本のレンズは1996年のG2発売と同時に追加されたもので、当時Contaxは無償でROM改造サービスを提供していました。現在市場に出回るG1の多くはグリーンラベルで、レンズ資産を最大限活用できることから買取価格も高めに設定されています。
G1 + Planar T* 45mm f/2 セット 参考買取価格: 20,000円〜
G1の標準キットレンズとして販売されたPlanar 45mm f/2とのセット。このレンズは発売当時、スウェーデンのPhotodoによるテストで「35mmフィルム用レンズ史上最高の解像度」を記録し、Leica 50mm Summicronを上回る性能として写真界に衝撃を与えました。6群4枚のPlanar設計により、開放f/2から中心部・周辺部ともに驚異的なシャープネスを発揮します。ボディとレンズが揃った美品セットは特に需要が高く、高額査定の対象となります。
その他の対応レンズ・アクセサリー
Carl Zeiss Gマウントレンズ(G1対応)
- Hologon T* 16mm f/8(専用ファインダー付属)
- Biogon T* 28mm f/2.8
- Planar T* 45mm f/2
- Sonnar T* 90mm f/2.8
グリーンラベルG1追加対応レンズ
- Biogon T* 21mm f/2.8(専用ファインダー付属)
- Planar T* 35mm f/2
純正アクセサリー
- データバックGD-1(日付写し込みのみ)
- TLA140 / TLA200フラッシュ
- GA-1マウントアダプター(Contax/Yashicaマウント → Gマウント変換)
- 元箱・取扱説明書・保証書
レンズやアクセサリーも合わせてお売りいただくことで、査定額アップの可能性が高まります。特にCarl Zeissレンズは単体でも高い買取価格を提示できますので、ぜひボディと一緒にご相談ください。
「AFレンジファインダーという特殊な機構だから、一般の買取店では価値が分からないのでは?」
「液晶ににじみがあるけど、これでも買い取ってもらえるの?」
「後継機G2の方が人気だから、G1は安く買い叩かれそう…」
「ROM改造済みかどうか分からないけど、それで査定額は変わる?」

当店はCONTAX(コンタックス)Gシリーズを専門的に取り扱ってきた実績があり、G1特有の市場価値を正確に評価できます。欧米市場ではコンタックスG1の「コンパクトさ」「純粋なパッシブAF」が再評価されており、G2よりもG1を好む写真家も増えています。こうしたグローバルな需要動向を踏まえた査定を行うため、他店では見落とされがちなG1の真価を適正に反映した買取価格を提示できます。
また、Gマウントレンズは2010年代以降のミラーレスカメラブームにより、デジタル転用の需要が急増しています。SonyのEマウント、LeicaのMマウント変換など、各種アダプターメーカーがGマウント対応製品を発売し、Carl Zeiss光学の卓越した性能をデジタルで活用するユーザーが世界中に存在します。こうした背景から、G1本体だけでなく対応レンズの市場価値も上昇傾向にあります。
専門店として培ってきた知識とネットワークにより、CONTAX G1の適正な価値を見極め、お客様にご満足いただける買取価格でお応えいたします。

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LINE査定を始める →CONTAX(コンタックス)G1とは – 1990年代カメラ市場に衝撃を与えたAFレンジファインダー


1994年9月、Kyoceraは写真界に前例のないカメラを送り出しました。それがCONTAX G1です。高級コンパクトカメラ「Tシリーズ」で大成功を収めていたContaxブランドが、次に目指したのは「レンズ交換式でありながらコンパクト」「Carl Zeissレンズの描写力」「オートフォーカスの利便性」という3つの要素を同時に実現することでした。
当時のカメラ市場は大きな転換期にありました。プロ向けの一眼レフはNikonとCanonが市場を制圧し、AFと高速連写が主流となっていました。一方で、レンジファインダーの世界ではLeica M6が伝統的なマニュアル操作のフラッグシップとして君臨していました。そんな中、「レンジファインダーのコンパクトさ」と「AFの快適さ」を融合させるという、誰も挑戦していなかった領域にContaxは踏み込んだのです。
世界唯一のパッシブAFレンジファインダー機構
CONTAX G1が「AFレンジファインダー」と呼ばれる理由は、その独特な焦点検出方式にあります。伝統的なレンジファインダーカメラは、ファインダー内で二重像を手動で合致させることで距離を測りますが、G1はこのプロセスを完全に電子化しました。
ボディ前面の2つの窓から入る光をCCDセンサーで受け、位相差検出AFにより自動的にピントを合わせます。これは一眼レフカメラのAF機構を、レンジファインダーの光学系に応用した革新的な設計でした。ファインダーを覗いても二重像は見えませんが、カメラ内部では確かに「三角測量」が行われているのです。
この方式により、G1はレンジファインダーカメラ特有の「静かなシャッター音」「ミラーショックのない手ブレ耐性」「コンパクトなボディサイズ」というメリットを保ちながら、AF一眼レフのような操作性を実現しました。ただし、パッシブAFは低輝度や低コントラスト被写体で迷うことがあり、これがG1最大の「癖」として知られています。しかし多くのユーザーは、この「ゆったりしたAF」こそがG1の個性だと語ります。スナップ撮影で慌てず構図に集中できる、という評価もあるのです。


Carl Zeissレンズによる圧倒的な光学性能
CONTAX G1の真価は、そのレンズラインナップにあります。Carl Zeiss AGが光学設計を担当し、Kyoceraが製造したGマウントレンズは、発売当時から「別格」と評されました。
特筆すべきは標準レンズとなるPlanar T* 45mm f/2です。6群4枚のPlanar型設計により、開放F2から驚異的なシャープネスを実現し、スウェーデンのPhotodoによるMTFテストでは「史上最も鋭い35mmレンズ」として記録されました。Leica Summicron 50mm、Nikon Nikkor 50mm f/1.4といった名玉を上回る解像度を示し、写真界に衝撃を与えたのです。
フランジバック29mmという短い設計により、レンズ設計者はミラーボックスの制約から解放されました。これは一眼レフでは不可能な、レンズ後玉をフィルム面に極めて近づけた対称型設計を可能にします。その結果、歪曲収差・色収差を極限まで抑えた、ピュアな描写が実現されたのです。
広角から望遠まで、Gマウントレンズはすべて妥協のない光学性能を誇ります。Biogon 28mm f/2.8は広角でありながらディストーションがほぼゼロ、Sonnar 90mm f/2.8は開放から滑らかなボケ味とシャープネスを両立しています。そして極めつけがHologon 16mm f/8という超広角レンズで、専用ビューファインダーとともに使用することで、35mmフィルムの世界で最も広い画角を実現しました。
Leica M6との価格差を縮めた戦略的ポジショニング
1994年当時、CONTAX G1とPlanar 45mmのセットは約2,200ドル(現在の価値で約3,700ドル)で販売されました。これはLeica M6ボディ単体とほぼ同じ価格です。つまりContaxは、「AFの利便性」「Carl Zeissレンズ付き」で、Leica
に迫る写真体験を提供しようとしたのです。
実際、1990年代のカメラ雑誌では「Leica Mシステムの代替」としてG1が頻繁に取り上げられました。Popular Photographyは「チタンボディとZeissレンズによるプロフェッショナルな性能を、M6より手頃な価格で提供する」と評価し、Shutterbugは「ポルシェデザインチームが関与したスタイリッシュな外観」を絶賛しました。
しかし同時に、G1は「真のレンジファインダーではない」という批判も受けました。ファインダー内で二重像を合わせる伝統的な撮影スタイルを重視する写真家たちからは、「電子的な擬似レンジファインダー」と揶揄されることもありました。それでも、「Carl Zeissレンズを気軽に使える」という魅力は大きく、プロ・アマ問わず多くのユーザーを獲得したのです。
Konica Hexar AFとの差別化 – レンズ交換式という選択
CONTAX G1と同時期に登場した競合機種として、Konica Hexar AFが挙げられます。こちらは固定式35mm f/2レンズを搭載した「AF付き高級コンパクト」として、1993年に発売されていました。静粛性に優れ、LeicaのSummicron 35mmに匹敵する描写力を持つとされ、ストリートフォトグラファーに愛されました。
しかしHexar AFは厳密にはレンジファインダーではなく、「レンジファインダー風AFカメラ」です。三角測量による距離検出は行っておらず、赤外線アクティブAFを採用していました。そのため、G1のような「電子化されたレンジファインダー機構」とは異なります。
最大の違いは「レンズ交換の可否」です。Hexar AFは35mm単焦点固定で、レンズを変えることはできません。一方でCONTAX G1は、16mmから90mmまでの多彩なレンズを使い分けられます。この点で、G1は「システムカメラ」として、より幅広い撮影シーンに対応できる設計でした。
価格面では、Hexar AFが約800〜1,000ドル、G1ボディ単体が約1,400ドル、レンズセットで2,200ドルと、G1の方が高価でした。しかし「Carl Zeissレンズ複数本を揃えられる」という拡張性は、写真愛好家にとって大きな魅力だったのです。
1994年当時の技術的背景 – デジタル前夜のフィルムカメラ最盛期
1994年は、フィルムカメラが技術的な頂点に達しつつあった時代です。Canon EOS-1N、Nikon F5といったフラッグシップ一眼レフが、高速AF・秒間8コマ連写・プログラムAEなど、電子制御の極致を見せていました。一方でデジタルカメラは、まだプロ用途の実験段階にあり、1994年に登場したKodak DCS 460は260万画素で約2万8000ドルという高額品でした。
つまりCONTAX G1が登場した時代は、「フィルムカメラの最終進化形」を各社が競っていた時期だったのです。Leica M6は機械式の美学を追求し、NikonとCanonはAFとエレクトロニクスを極限まで高め、そしてContaxは「レンジファインダーの美学」と「AFの利便性」という、一見矛盾する要素の融合に挑んだのです。
その意味で、CONTAX G1は「フィルムカメラ黄金期における実験的傑作」と言えるでしょう。商業的には後継機G2の方が成功しましたが、G1の「初代の野心」「唯一無二のコンセプト」は、今なお多くの写真家を魅了し続けています。
CONTAX(コンタックス)G1が高価買取される理由

Carl Zeiss Planar 45mm f/2 – フィルムレンズ史上最高峰の解像力
CONTAX G1の買取価格を支える最大の要因は、そのレンズ資産です。特にPlanar T* 45mm f/2は、発売から30年が経過した現在でも「35mmフィルム用レンズの最高峰」として語り継がれています。
このレンズが記録した伝説的な評価が、スウェーデンのPhotodoによるMTFテストです。1990年代後半、Photodoは世界中のカメラレンズを統一基準で測定し、解像度・コントラスト・色収差などを数値化していました。その結果、Planar 45mm f/2は「史上最も鋭い35mmレンズ」として最高評価を獲得したのです。Leica APO-Summicron 50mm(当時の価格で6倍)、Nikon Nikkor 50mm f/1.4といった名玉を上回る性能は、写真界に衝撃を与えました。
Planar型レンズ設計は、1896年にPaul Rudolphが発明した古典的な光学フォーミュラです。対称型の6群構成により、収差を相殺し合うことで高い解像力を実現します。G1のために設計された45mm f/2版は、フランジバック29mmという短い距離を活かし、レンズ後玉をフィルム面に極めて近づけた設計が可能になりました。これは一眼レフでは絶対に不可能な配置であり、レンジファインダー機構だからこそ実現できた光学的アドバンテージなのです。
現在、このPlanar 45mm f/2は単体でも中古市場で3〜4万円の価値があり、美品であれば5万円を超える取引も珍しくありません。ミラーレスカメラへの転用需要が高く、SonyのEマウント、FujifilmのXマウント、Leica Mマウントへの変換アダプターが多数販売されています。デジタル時代においても、Carl Zeiss光学の卓越した描写力は色褪せることなく、むしろ高解像度センサーによってその真価が再発見されているのです。
ミラーレス転用需要 – デジタル時代に再評価されるGマウントレンズ
2010年代のミラーレスカメラ革命により、CONTAX Gマウントレンズは第二の人生を得ました。Sony α7シリーズ、Fujifilm X-T、Leica SL、Nikon Zといったミラーレスボディは、短いフランジバックにより、様々なオールドレンズを装着可能です。
Gマウントのフランジバック29mmは、Leica Mマウントの27.8mmに非常に近く、変換アダプターの設計が容易でした。結果として、Techart、Kipon、Fotodiox、Novoflex、7artisansといった多数のメーカーがG→Eマウント、G→Mマウント変換アダプターを発売しました。
特に注目すべきは、Techart製の「GA-3」という電子制御アダプターです。これはGマウントレンズのAF機構をミラーレスボディ上で再現する画期的な製品で、Sony Eマウントボディでもオートフォーカス撮影が可能になります。つまり、CONTAX G1で使っていたレンズを、Sony α7 IVのような最新デジタルカメラでAFのまま使い続けられるのです。
こうした背景から、Gマウントレンズ単体の需要が急増しました。特に以下のレンズは高値で取引されています:
- Planar 45mm f/2: 3〜5万円
- Biogon 28mm f/2.8: 3〜4.5万円
- Sonnar 90mm f/2.8: 2.5〜4万円
- Biogon 21mm f/2.8: 4〜6万円
- Hologon 16mm f/8: 15〜20万円(専用ファインダー込み)
この需要は今後も続くと予想されます。デジタルカメラの解像度が上がるほど、Carl Zeiss光学の精密な描写が際立つからです。50MP、60MPといった超高解像度センサーでも破綻しない光学性能は、現代のレンズ設計でも容易には実現できません。その意味で、Gマウントレンズは「現代デジタルで真価を発揮するヴィンテージ光学」として再評価されているのです。
ROM改造の有無が買取価格に与える影響
CONTAX G1には、大きく分けて「シルバーラベル(初期型)」と「グリーンラベル(ROM改造済)」の2種類が存在します。これは単なる外観の違いではなく、使用できるレンズの種類に直結する重要な差異です。
1994年発売当初のG1は、16mm・28mm・45mm・90mmの4本のレンズにのみ対応していました。しかし1996年、後継機G2の発売と同時に、21mm f/2.8 Biogonと35mm f/2 Planarという2本の新レンズが追加されました。この2本はG2専用として設計されており、G1では動作しませんでした。
そこでKyoceraは、既存のG1ユーザー向けに無償の「ROM改造サービス」を提供しました。カメラ内部のファームウェアを書き換えることで、新レンズに対応させる改修です。改造が完了したG1には、フィルム室内に緑色のシールが貼られ、「グリーンラベル」と呼ばれるようになりました。
この改造により、G1で使用できるレンズが4本から6本に増えたのです(ただし35-70mm Vario-Sonnarはインターフェース端子数の違いにより、G1では使用不可)。現在市場に出回るG1の多くはグリーンラベルですが、未改造のシルバーラベルも一定数存在します。
買取価格への影響は明確です。グリーンラベルは全レンズ(16/21/28/35/45/90mm)に対応するため、レンズ資産を最大限活用でき、需要が高いのです。一方でシルバーラベルは、21mmと35mmが使えないため、やや買取価格が下がります。
おおよその価格差は以下の通りです:
- シルバーラベル G1: 2〜5万円
- グリーンラベル G1: 3〜7万円
- 状態差: 約1〜2万円
ただし、「シルバーラベルだから買取不可」ということは決してありません。28mmや45mmといった定番レンズのみを使う層には、シルバーラベルでも十分な価値があります。また、ROM改造は後から専門業者に依頼することも技術的には可能です(ただしメーカーサポート終了のため、リスクを伴います)。
当店では、シルバーラベル・グリーンラベルを問わず、G1の真価を理解した適正査定を行います。
G2との価格差 – コンパクトさを求める層からの支持
後継機CONTAX G2は、1996年に登場し、G1の弱点を克服した「完成形」とされています。赤外線アクティブAFの追加によりAF精度が向上し、最高シャッター速度が1/6000秒(絞り優先時)に、連写速度が秒4コマに強化されました。マニュアルフォーカスダイヤルも前面に移動し、操作性が改善されています。
こうした機能面の優位性から、中古市場ではG2の方が圧倒的に高価です。おおよその相場は以下の通りです:
- G1ボディ: 1〜4万円
- G2ボディ: 2〜12万円
つまりG2はG1の約2〜3倍の価格で取引されているのです。
しかし興味深いことに、近年の欧米市場では「G1の方が好き」と公言する写真家が増えています。その理由は以下の通りです:
- 1. コンパクトさ: G1は133×77×42mm/460g、G2は139×80×45mm/560gで、G1の方が一回り小さく100g軽量です。日常的に持ち歩くカメラとしては、この差が大きいと感じるユーザーがいます。
- 2. パッシブAFの「癖」を楽しむ: G1のパッシブAFは、確かに迷うことがあります。しかしその「ゆったりした動作」が、スナップ撮影のリズムを生み出すという評価もあります。「構図に集中する時間が生まれる」「慌てて撮らない習慣がつく」といった声です。
- 3. 価格的優位性: G2の半額以下で入手でき、レンズに予算を回せます。Gマウントレンズこそが真の価値であり、ボディは「レンズを使うための道具」と割り切る層には、G1で十分なのです。
当店の買取でも、こうしたG1支持層の存在を踏まえた価格設定を行っています。「G2より劣る」という一方的な評価ではなく、「G1ならではの魅力」を正しく理解し、適正な買取価格でお応えします。

「査定額の理由、ちゃんと説明します!」
CONTAX(コンタックス)G1を大事にしてた人ほど、納得して売ってほしい
高額査定につながるポイント

お手持ちのCONTAX G1がどのくらいの価値があるか、以下のポイントでご確認いただけます。
モデルによる基本価値
グリーンラベル(ROM改造済)
フィルム室内の緑色シールを確認してください。21mm・35mmレンズが使用可能なため、買取価格は高めです。改造済みである証明として、シールの写真を査定時にお送りいただけると、より正確な概算をお伝えできます。
シルバーラベル(未改造)
初期型ですが、28mm・45mm・90mmといった定番レンズには完全対応します。レンズラインナップ次第では十分な価値があり、買取可能です。
光学系の状態
ファインダー
覗いた際に曇り・カビ・ゴミが見えるかチェックします。G1のファインダーは小型のため、わずかな汚れでも視認性に影響します。ただし軽度の曇りであれば、買取価格への影響は限定的です。
レンズ(同時査定の場合)
前玉・後玉にカビ・曇り・キズがないかを確認します。Carl Zeissレンズは光学性能が命ですので、この点は重視されます。ただし経年による軽微なコーティング劣化程度であれば、許容範囲内です。
AF・機構部
オートフォーカス動作
半押しでAFが作動し、レンズが前後に動くかを確認します。「時々迷う」程度は正常な範囲内ですが、「全く動かない」「異音がする」場合は査定に影響します。とはいえ、修理可能な範囲であれば買取は可能です。
スクリュードライブ機構
レンズとボディの接点にあるピンが、正常に突き出しているかをチェックします。これが曲がっていたり引っ込んだままだと、AFが機能しません。ただしこの故障は比較的多く、専門業者による修理事例も豊富です。当店では修理前提での買取も行っています。
シャッター動作
全速度(16秒〜1/2000秒)で正常に切れるか確認します。特に高速シャッターの粘りや、低速シャッターの精度は重要です。ただし多少のズレがあっても、実用に支障がなければ大きな減額にはなりません。
露出計・測光システム
測光の正確性
適正露出が得られるかをテストします。±1段程度のズレであれば補正可能な範囲ですが、大きくずれている場合は調整が必要です。
電池室の状態
CR2電池を使用するG1は、液漏れによる腐食がしばしば見られます。接点が緑青で覆われていても、清掃により復活するケースが多いため、買取は可能です。
電子系統
液晶表示
トップパネルとファインダー内のLCD表示を確認します。G1は液晶ににじみ(液漏れ)が発生しやすく、多くの個体で見られる症状です。表示が読み取れる程度であれば、実用上問題なく、買取価格への影響は限定的です。完全に表示不能な場合のみ、やや減額となります。
電源スイッチ・ダイヤル類
電源ON/OFF、モードダイヤル、露出補正ダイヤルなどが正常に機能するかをチェックします。接点不良による動作不良は経年劣化で起こりやすいですが、清掃により改善することも多いです。
外観・コンディション
チタン外装
G1の特徴であるチタンシルバー仕上げは、使用によりゴールドの下地が現れる「真鍮露出」が発生します。これはヴィンテージカメラの風合いとして評価されることもあり、極端な減額要因にはなりません。
グリップのゴム
右手側のゴムグリップが劣化してベタつきを起こしている場合があります。これは清掃または交換可能な部品ですので、大きな問題ではありません。
ボディ全体の打痕・キズ
落下による凹みや深いキズは、買取価格に影響します。しかし通常使用の範囲内のスレ・小キズであれば、実用品として十分な価値があります。
付属品の有無
元箱・取扱説明書
完品で揃っている場合、買取価格が1〜2万円アップする可能性があります。特にG1の元箱は希少性が高く、コレクターからの需要があります。
ストラップ・ケース
純正品が揃っていれば、プラス評価となります。ただし社外品でも問題ありません。
保証書・購入時レシート
製造年の特定や、正規流通品であることの証明になります。査定時にご提示いただければ、より正確な価格提示が可能です。
査定額が下がる要因
以下のような状態でも買取可能ですが、程度に応じて査定額が変動します。
❌ ファインダー内部に重度のカビ・曇り
視認性に大きく影響する場合は減額となりますが、清掃により改善可能であれば、修理コストを考慮した適正価格で買取いたします。
❌ AFが全く作動しない
スクリュードライブピンの破損、モーター故障などが考えられます。修理可能な範囲であれば買取対象となり、ジャンク品としてではなく、修理前提での適正価格を提示いたします。
❌ シャッターが切れない、または粘りがある
電子シャッターの故障は修理が困難な場合があります。ただし部品取り・レンズ装着確認用などの需要もあるため、買取自体は可能です。
❌ 液晶が完全に表示不能
にじみ程度であれば問題ありませんが、全く何も表示されない場合は減額となります。ただしファインダー内表示が生きていれば、実用には支障が少ないため、大幅減額とはなりません。
❌ 外装に大きな凹み・破損
落下によるボディの変形、マウント部の破損などは、修理が困難なため減額要因です。それでも買取は可能ですので、まずはご相談ください。
❌ 電池室の重度腐食
液漏れにより基板まで腐食が進んでいる場合、修理コストが高額になります。ただし接点清掃で復活する軽度の腐食であれば、影響は限定的です。
❌ 水没・浸水の痕跡
内部に錆や水染みが見られる場合、電子回路の故障リスクが高いため、大幅減額となります。ただし完全に乾燥し、動作に問題がなければ、減額幅は小さくなります。
❌ 改造・非純正部品への交換
純正部品以外への交換、または素人による改造が施されている場合、減額または買取不可となることがあります。ただしプロの修理業者による適切な修理であれば、問題ありません。
重要: 上記のような状態でも買取可能です。CONTAX G1は電子カメラのため経年劣化が避けられませんが、Carl Zeissレンズの価値、部品取り需要、修理再生の可能性を考慮し、適正な買取価格を提示いたします。「故障しているから価値がない」とは考えず、まずはお気軽にご相談ください。

よくあるご質問
Q: 動作確認ができていないのですが、買取可能ですか?
A: はい、可能です。当店では動作未確認の状態でも買取いたします。査定時に動作確認を行い、状態に応じた適正価格を提示いたします。長期保管されていたG1でも、電池を入れ替えることで動作することが多いため、諦めずにご相談ください。
Q: 液晶ににじみがあるのですが、これは故障ですか?
A: CONTAX G1の液晶にじみは、経年劣化による非常に一般的な症状です。多くの個体で発生しており、表示が読み取れる程度であれば実用上問題ありません。買取価格への影響も限定的ですので、ご安心ください。
Q: シルバーラベルとグリーンラベルの見分け方を教えてください
A: フィルム室(カメラ背面の蓋を開けた内部)に貼られたシールの色で判別できます。銀色のシールであれば初期型のシルバーラベル、緑色のシールであればROM改造済みのグリーンラベルです。シールが剥がれている場合は、21mmまたは35mmレンズを装着して認識されるかで確認できます。
Q: AF性能が後継機G2より劣ると聞いたのですが、買取価格に影響しますか?
A: G1のパッシブAFは、G2のアクティブAF併用方式に比べて低輝度・低コントラスト被写体で迷いやすいことは事実です。しかしこれはG1の設計上の特性であり、故障ではありません。むしろ「G1らしさ」として評価する層もいます。正常な範囲内のAF動作であれば、減額要因とはなりません。
Q: レンズは一緒に売却できますか?
A: もちろん可能です。Carl Zeiss Gマウントレンズも専門知識を持って高価買取しております。ボディとレンズをセットでお売りいただくと、システムとしての価値が評価され、査定額アップの可能性が高まります。特にPlanar 45mm、Biogon 28mm、Sonnar 90mmは需要が高く、高額査定の対象です。
Q: 後継機G2の方が高く売れると聞いたのですが、G1の価値はどのくらいですか?
A: 確かにG2の方が機能面で優れており、買取価格も高めです(G2は8〜15万円、G1は2〜7万円程度)。しかしG1には「コンパクトさ」「純粋なパッシブAF」「価格的優位性」という独自の魅力があり、一定の需要があります。G2の半額程度という価格差を考慮しても、G1で十分と考える層は多く、決して「劣った機種」ではありません。
Q: 他店で「古すぎて買取不可」と言われたのですが…
A: CONTAX G1は1994年製造開始で、確かに30年以上前のカメラです。しかしCarl Zeissレンズの価値、ミラーレス転用需要、コレクター需要を考えれば、決して「古すぎる」ことはありません。専門店である当店なら、G1の真価を理解した適正査定が可能です。ぜひ一度ご相談ください。
Q: ROM改造を自分で行うことは可能ですか?
A: 技術的には可能ですが、カメラを分解してEEPROMにアクセスする必要があり、リスクを伴います。Photrio.comなどの海外フォーラムには改造手順が公開されていますが、メーカーサポートも終了しているため、失敗すると復旧不能になる可能性があります。当店ではシルバーラベルのままでも適正価格で買取いたしますので、無理な改造はお勧めしません。
Q: 箱や説明書がないのですが、査定額に影響しますか?
A: 付属品の有無は査定額に影響しますが、本体の状態が良好であれば十分な価値があります。G1の元箱は希少性が高いため、完品であれば1〜2万円のプラス査定となりますが、なくても本体価値は変わりません。
Q: 電池室に緑青(腐食)があるのですが、買取できますか?
A: CR2電池の液漏れによる腐食は、G1でよく見られる症状です。軽度であれば清掃により復活することが多いため、買取可能です。重度の腐食で基板まで損傷している場合は減額となりますが、それでも買取自体は可能ですので、まずは現状をお知らせください。
Q: デジタルカメラでGマウントレンズを使いたいのですが、どのアダプターが良いですか?
A: Sony Eマウントであれば、Techart GA-3(AF対応)またはKipon製(MF専用)が定番です。Leica Mマウントへの変換も可能で、Funleaderが改造サービスを提供しています。ただし当店はカメラ買取専門店ですので、レンズ転用の詳細なアドバイスは専門ショップにお問い合わせください。買取時には、デジタル転用需要を考慮した適正価格を提示いたします。
Q: G1とG2、どちらを手放すか迷っています
A: 両方お持ちであれば、用途に応じて判断されることをお勧めします。日常スナップ・軽量重視ならG1、風景・ポートレート・AF精度重視ならG2という使い分けが一般的です。どちらか一方を手放す場合、G2の方が高く売れますので、資金的にはG2売却が有利です。当店では両機種とも適正価格で買取いたしますので、お気軽にご相談ください。
Q: 海外オークションで売った方が高値がつくのでは?
A: eBayなどの海外オークションでは、確かに高値落札の可能性があります。特に欧米ではGシリーズの需要が高く、美品であれば日本国内より高値がつくこともあります。しかし手数料(約10〜13%)、国際送料、関税トラブル、言語の壁、返品リスクなどを考えると、必ずしも得とは限りません。即金で安心して売却したい方には、専門店での買取をお勧めします。
お手持ちのCONTAX(コンタックス)G1、いくらで売れるかご存知ですか?
唯一無二のAFレンジファインダーとして写真史に名を刻んだCONTAX G1。Carl Zeissレンズが生み出す圧倒的な描写力は、30年の時を経ても色褪せることなく、デジタル時代においてもその真価を発揮し続けています。
「液晶ににじみがある」「AFが時々迷う」「ROM改造済みか不明」──そんな状態でも、専門店だからこそ適正な価値を見極められます。シルバーラベル・グリーンラベルを問わず、G1の魅力を正しく理解し、納得いただける買取価格でお応えいたします。

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